第8回 院長コラム 患者さんだけでなく、ご家族も支えたい
在宅医療では、患者さんを支えているご家族の存在を忘れることはできません。
夜中に何度も起きる。トイレの介助をする。食事を準備する。薬を管理する。
毎日のことですから、介護するご家族の負担は決して小さくありません。
ご家族から、
「本人は家にいたいと言っているので、私が頑張らないと」
という言葉を聞くことがあります。
そのお気持ちは大切ですが、ご家族が限界まで頑張る必要はありません。
訪問看護、訪問介護、ショートステイなど、利用できるサービスがあります。ケアマネジャーをはじめ、さまざまな職種と協力して支えることができます。
そして、「もう疲れました」と医師に話していただいて構いません。
患者さんの希望を大切にすることと、ご家族の生活を守ること。その両方を考えるのが在宅医療だと思っています。
自宅で療養することが、ご家族だけの犠牲の上に成り立ってはいけません。
患者さんだけでなく、支えているご家族にも、
「困っていることはありませんか?」
と声をかけられるクリニックでありたいと思っています。
院長 片桐 敏雄